6月7日、中国の全国統一大学入学試験、通称「高考(ガオカオ)」が開始された。
中国政府・教育部のWebサイトによると、出願者数は1291万人で、前年より98万人も増加し、過去最高となった。
中国では少子化が進行しているが、社会の学歴重視の状況を反映して、大学受験者数は増加の一途をたどっている。日本の大学入試センター試験(共通テストの前身)の受験者数がピーク時で58万人強(平成30年度)だから、その22倍を超える規模だ。
かつて日本の大学入試の過酷さを表現して言われた「受験戦争」という言葉が、現代の中国の状況にぴったりと当てはまる。昔の「科挙」にも例えられるほどの苛烈な競争が行なわれている中国の受験生の中には、あえて欧米や日本への留学という進路を選ぶ者も増えてきているという。
中国の大学受験の動きは、日本社会にも少なからぬ影響を与え始めている。
ความคิดเห็น